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アンドレのリハビリレポート(膝蓋骨脱臼)

プールでリハビリを続けたアンドレくんの体験レポート。

アンドレ.jpg ■田崎様(休日倶楽部)
○愛犬名:アンドレ ♂ F・コーデットレトリバー

 フラットコーデットレトリバーのアンドレは先天性の両膝蓋骨脱臼と診断され、
生後7ヶ月の時に第1回目の手術、半年後に5回目の手術を終えました。
左膝はグレード3、右膝はグレード4で、手術時間が5時間もかかるほどの重症
で、1歳を迎えた時はお散歩も出来ず、部屋の中で歩く練習をしていました。
部屋の中でのリハビリが1ヶ月ほど続いた後、1日5分のお散歩を開始。膝に負担がかからないように、
下り坂を避けながらのお散歩です。その後は10分のお散歩、15分、20分、30分と筋力・体力を
見定めながらのリハビリをはじめ、最後の手術から3ヶ月後には、プールでのリハビリを始めるまでに
なりましたが、アンドレにはまだ無理な状態でした。

歩けるようになったアンドレでしたが、泳ぐ時は後脚の筋力がないために、前脚に頼るようになってい
て、後脚の筋力がないまま泳ぐリハビリを続けると、脱臼してしまう可能性があるため、水中歩行トレ
ッドミルからはじめることにしました。
※水中歩行トレッドミル〜脚が水中に浸かった速度の調節が出来るウォーキングマシン。
アンドレはこのトレッドミルを使い、医師の元にて症状に合わせたプログラムでリハビリしていました。
これも10分、20分、30分、40分と時間を増やしていきました。
水泳に比べ後脚を踏ん張るので、かなり効果的でした。

アンドレのためにも毎日少しずつリハビリを続けるのが理想的ですが、トレッドミルを取り入れている
病院が少なく、毎日通うには距離が遠く、金銭的にもかなり負担がかかりました。そんな時、ビッグウ
ッドさんのプールがオープンすると聞き、見学がてら説明を聞きにいきました。浅いプールと深いプー
ルがあり、浅いプールは大型犬のアンドレにとっては丁度良い深さです。
病院で付き添いながら見ていたトレッドミルと同じリハビリを、浅いプールでも出来るかもしれないと
思い、次の日からアンドレのプール通いがはじまりました。幸いアンドレは水も怖がらず、ボールやオ
モチャに興味を持っていたので、上手に誘導させながらプールの中をぐるぐると何週もしました。
15分ほど歩かせてから10分の休憩、すぐに30分歩いて5分の休憩・・と、毎日のように続けた甲
斐もあり、かなり歩けるようになりました。慣れてくると、前は歩きながら取りにいっていたボールも、
夢中になり、勢い余って飛び跳ねて取りにいくようになりました。

最初はこんなに飛び跳ねて大丈夫なんだろうか・・と不安になりましたが、水中なので足に負担がなく、
かえって踏ん張る力がついて、後脚の筋力アップに繋がったようです。
プールでのリハビリが終わった頃に検診があり、病院の先生からの説明を聞いたところ、信じられない
ほどのスピードで筋肉がついていて、膝の状態も良好。プールでのリハビリの事をお話しすると、水中
歩行は良い結果が得られる、との事でした。
残念ながら、冬季はプールでのリハビリが出来ないので、陸上のリハビリに励み、術後1年の検診では、
ほぼ完治といっても過言ではないほど回復していました。
こんなに早く、安定した状態になったのは、やはりプールでのリハビリが大きいと思っています。

シーズンオフになる9月末までの約2ヶ月間、毎日のようにビッグウッドさんにお世話になりました。
このプールでのリハビリがなかったら、未だに運動制限された生活だったでしょう。本当に感謝という
言葉だけでは申し訳ないくらい感謝しています。人間も動物も同じで、足腰に負担をかけずに筋力をつ
けるには、水中歩行が最適だと改めて思いました。

やっと自由に走れるようになったアンドレですが、同じ年の子に比べるとまだまだ筋肉がありません。
今年も引き続きプールで飛び跳ねながらの水中トレッドミルをし、後脚の筋力をさらにつけたいと思っ
ています。今からプールのオープンがとても楽しみです。
今年もお世話になります、よろしくお願いします。